Agile Product Explorer

アジャイルな
プロダクトづくり

価値探索型のプロダクト開発のはじめかた

「カイゼン・ジャーニー」著者が描く、ストーリー型・アジャイル入門新作!
現場のリアルを捉えたストーリーと分かりやすい解説で
仮説検証とアジャイルの知識と実践が学べる、わかる!

市谷 聡啓 著 / インプレス 刊

好評発売中

Introduction

イントロダクション

どうして「使われないプロダクト」が生まれてしまうのか?

「使われないプロダクト」を作ろうとして作る人はいません。しかし残念なことに目の前のプロダクトを前にして悩み、立ちすくんでしまうチームが絶えないことは事実です。

なぜ私たちはプロダクトづくりに悩むのか。その原因は、組織やプロダクト・シチュエーションごとに異なる成果(アウトカム)を適切に設定できず、ともすれば収益性ばかりを追求してしまう状況にあるのではないでしょうか。

必要なのは「仮説検証」と「アジャイル開発」

その場に応じた適切なアウトカムを見出すために必要なのは、プロダクトの価値探索(仮説検証)のプロセスです。そしてそれを継続的に実現するために必要なのはアジャイル開発の知識と実践だと私は考えています。

しかしこれらの実践・現場への適用は、理論の理解だけでは不十分です。具体的な実践の方法やコミュニケーションのあり方に悩み、立ち往生する人は後を断ちません。

本書は、

  • 仮説検証を通じてアウトカムを自ら設定・アップデートしつづけるチーム
  • アジャイル開発を通じてアウトカムを実現しつづけるチーム

そんな強いチームを作りたい、あなたの一助となるべく編まれました。

現場のストーリーで学ぶ仮説検証とアジャイルの実践

あなたは一本のストーリーに沿って、主人公たちとともに現場に横たわる課題や葛藤に挑戦し、その過程を体験します。

一章のストーリーごとに詳細な解説があり、基礎から実践までの幅広い知識やナレッジを得ることができます。

アジャイル未経験の初心者から、いま課題に直面しているアジャイル実践者まで、すべてのプロダクトづくりに関わる人へ。ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

Features of this book

本書の特色

  1. 「現場のストーリー」+「解説」で、どんな課題にどう取り組めばよいかを学べます
  2. ひとりからでも、チームでも、プロダクトづくりをよりよく変える手がかりを得られます
  3. 仮説検証とアジャイル実践の流れを、この一冊で一気通貫にたどることができます
  4. アジャイルをこれから始める人だけでなく、課題解決に悩むアジャイル実践者にも最適です
Story

ストーリーあらすじ

3年鳴かず飛ばずのプロダクトを手掛けるチームに所属する笹目(ささめ)は、もはや日常のどこに課題があるのかもわからなくなっていた。

そんなある日、新たにチームに加わった十二所(じゅうにそ)によって、何となく続いていた日々は大きく変わり始めることになる。

「ユーザー」「チーム」「プロダクト」3つの切り口で、夜も眠れなくなるような課題を明らかにした十二所の取り組みに、チームの誰もがついていけない。

かつてないハレーションがチームを襲う中、笹目は十二所に抗議するが、彼は事態をまったく恐れることなく言ってのけた。

「自分のハンドルは、自分で握れ」

プロダクトづくりに宿る病巣、不確実なプロダクトづくりをさらに難しくする罠。

さまざまな課題、迫りくる困難を乗り越えるために必要なものとは何なのか?

TOC

目次(抜粋)

プロローグ

第1部 改善探索編――今あるプロダクトを再探索する

第1章 プロダクトにまつわる夜も眠れない問題

第2章 最後に、ユーザーと対話したのはいつだった?

第3章 ぼくらはそもそもチームになっているのか?

第4章 進捗マネジメントではなく、プロダクトマネジメントを始める

第2部 価値探索編――新たなプロダクトの価値を探索する

第5章 不確実なプロダクトづくりをさらに難しくする3つの罠

第6章 誰かの勘と経験と勢いではなく、仮説検証を拠り所にする

第7章 イメージをプロトタイプすることで、理解の解像度を上げる

第8章 学びを最大限活かして、世界観を問いかける

エピローグ

Author’s Profile

著者プロフィール

市谷 聡啓 / Toshihiro Ichitani

株式会社レッドジャーニー 代表 / 元政府CIO補佐官 / DevLOVE オーガナイザー

サービスや事業についてのアイデア段階の構想から、コンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイル開発の運営について経験が厚い。プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクトマネジメント、大規模インターネットサービスのプロデューサー、アジャイル開発の実践を経て、ギルドワークスを立ち上げる。それぞれの局面から得られた実践知で、ソフトウェアの共創に辿り着くべく越境し続けている。

訳書に「リーン開発の現場」、おもな著書に「これまでの仕事 これからの仕事」「デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー」「組織を芯からアジャイルにする」「カイゼン・ジャーニー」「正しいものを正しくつくる」「チーム・ジャーニー」「いちばんやさしいアジャイル開発の教本」がある。

アジャイルなプロダクトづくり
価値探索型のプロダクト開発のはじめかた

好評発売中

市谷 聡啓 著 / インプレス 刊